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激闘の先に見えたもの

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こんなにも嬉しく、残念な朝を迎えたことはない。コンフェデ杯
「日本 VS ブラジル」戦。ドイツのケルンで1次リーグB組の最終戦を
行い、2-2のドロー。ともに1勝1分け1敗の勝ち点4で並んだが、得失点
差で劣る日本はB組3位となり、前回大会に続いて準決勝進出を逃した。


W杯アジア最終予選では、守備的な組織でリスクの少ない戦術で勝ち
抜いた。しかし、同じ戦術で守りきれるほど世界のレベルは甘くない。
ブラジル戦では前線から積極的に仕掛け、守備・攻撃が組織的に機能
した。しかし、前線からのプレスは高い位置でボールを奪える反面、
かわされると一瞬で決定的なピンチを招くリスクも背負っている。


ブラジルの高い技術により前線で寄せきれず、何度も危ない場面をつ
くられたのも事実。しかし、日本がこれから世界で勝ち抜くためには
絶対に避けては通れない道である。世界王者ブラジルの猛攻を受けな
がらも、最後まで食い下がった日本。


これまで日本のブラジル戦の成績は「5敗1分け」と勝ち星なし。総得
点もわずか1ゴール。そんな歴史を踏まえれば、このドローは大きな
価値がある。しかし、日本はもうドローで喜んでいるようなチームで
はないことも証明された。


勝てるチャンスがいくつもあっただけに、残念でならない。日本がこ
れからの一年でどれだけ本当の世界レベルを体感できるか。W杯のア
ジア予選が終わっても日本の試練はまだまだ続く。


(本日、仕事で書いた自分の原稿から引用)
by ka-mura | 2005-06-23 18:32 | 蒼いスポーツ